『“この人と一緒に働くと幸せになれる”関係へ』
産婦人科医が書いた『わたしがあなたを選びました』という絵本が20万部突破のロン
グセラーとなっています。おなかの中の赤ちゃんが、お父さんとお母さんを自分で選び
地上におりる決心をし、そのことを話しかけるという内容です。赤ちゃんが「この親なら
幸せになれる!」と思って地上におりてくるという詩は、人と人の縁や運命を感じさせ
てくれます。
私たちが働く社会にも、不思議な縁や絆でつながっている関係があります。例えば、
上司と部下。
この「上司と部下」の関係は「先生と生徒」の関係に似ている面がありますが、違う
ところもあります。一番の違いは、先生は生徒に『考えること』を教えるのに対して、
上司は部下にまず『考えないこと』を教える点ではないでしょうか。上司は頭を使う方
が楽しいだろうと思ってそういう仕事を部下に頼みますが、部下にしてみれば経験が
ないので何もかも手探り状態です。頭を使う以前にお客さんの依頼の通りにやること
や、期日を守ることなどの仕事の基本を理解できていないこともあります。
〜「これやっといて」で部下が動いてくれる!技術 鰍キばる舎 柴田英寿著 より〜
社会人に対して『考えないこと』を教えるという一節が気になり、この書籍を読み続
けてみました。「自分で考える」ことによって実力をつけて成長していくように思えま
す。しかしこの方法がうまく機能するには2つの前提条件があるそうです。@上司の
助けがなくてもやっていけるタイプの部下であること Aこの状況を切り抜けなければ
命がなくなる、会社がつぶれるなど真剣にならざるをえない状況にあること。しかし、
現実的にはそのような状況はなかなか無いので、上司が仕事のしかたを指定するほ
うが良いと著者は考えています。指示に従わせているだけの育て方はよくないと私は
思っていましたが、仕事が十分にできない間は、上司が望む以前のところにいるので
すから何が仕事でどうやったらうまくできるのかを教えていくのが、上司の役割という
わけでしょうか。
上司と部下、社長とスタッフ、お互いに縁があって出会い一緒に仕事をしています。
「この人と一緒に働くと幸せになれる」と思った相手と共に事業を支えあうと、きっとう
まくいくのではないでしょうか。暑い時季に熱い話となりましたが、お体を大切にして
この夏を乗り切ってください。
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