『自利利他(自利トハ利他ヲイフ)』            

 大乗仏教の経論には「自利利他」の語が実に頻繁に登場する。解釈にも諸説がある。

その中で私は、「自利とは利他をいう」(最澄伝教大師伝)と解するのが最も正しいと信

ずる。

・・・中略・・・

  世のため人のため、つまり会計人なら、職員や関与先、社会のために精進努力の生

活に徹すること、それがそのまま自利すなわち本当の自分の喜びであり幸福なのだ。

  そのような心境に立ち至り、かかる本物の人物となって社会と大衆に奉仕することが

できれば、人は心からの生き甲斐を感じるはずである。
                        
                               (会報「TKC」平成10年新年号より)
 
  全国9,500名の税理士・公認会計士のネットワークであるTKC全国会の基本理念に

ついて、飯塚毅初代会長が述べられたものです。一般に、他人の利益になることをすれ

ば、自分の利益になって返ってくる、とよく言われますが、ここでは他人の利益が、即自分

の利益なのだ、ということです。家庭や職場、あるいは社会で様々な立場の人々に通じる

力強い励ましの言葉です。