『むずかしいことをおもしろく、わかりやすく』
あるお医者さんの話です。病院の検査技師向けに、夜間の講義をしていたところ学生の
ほとんどが机に突っ伏して寝てしまっていたそうです。いろいろ手を尽くした末、考えついた
のが落語調のユニークな話を織り交ぜ、皆を笑わせて眠気をさますという方法。やがて噂
は広まり、各所に招かれて落語を披露されるようになりました。十八番の一つである「オッ
パイは成功のもと」は、脳卒中で右半身の麻痺したおじいさんが、入院中のおばあさんの
胸に触りたい一心でリハビリの猛特訓に励むという話。いずれも患者さんとのやりとりの中
で得た学びや実話に基づいているそうです。
“ドクター落語”とともに行われる『あなたも百まで生きられる』の講演は、60年以上にわ
たる医療活動の中、患者さんから教わった長寿の秘訣を集大成されたものです。「笑い」
はがん予防やストレス解消、老化防止につながると様々な効能が報告されています。ま
さに笑いは健康のもと。最初は学生を眠らせまいと苦心の末、考え出されたものでしたが、
今では落語を通して得られる笑いのテクニックを診察の際にも大いに役立たせているそう
です。
「医者は威張っているのではなく、おもしろく話をする術も心得て、真に患者の側に立っ
た医療を心がけていかなくてはならないと思います。」
〜 以上、抜粋のつづり その六十七「稲垣元博:芝病院名誉院長・致知19年2月号」より〜
税理士事務所で働く私たちも“税”について、わかりやすく話せるようにならなければいけ
ないと思っています。3月は所得税の確定申告の時期です。個人事業主の方だけでなく、
医療費の還付申告なども合わせると数多くの方が申告書を提出されることになります。そ
れだけ多くの方が税金を意識するこの時期に新聞やテレビニュースでは税金の無駄遣い
が報道されていますそのなかで私たちは納税者の皆さまに税額の報告をすることになりま
す。
文句を言いたくなる税負担を前に、私たちは皆さまのそばに寄り添って説明ができてい
るでしょうか。気になるところ、言葉不足なところがありましたらご指摘ください。
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